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《中興名物》[古瀬戸尻膨(しりぶくら)茶入 銘 伊予簾(いよすだれ))]

         

日本 | 室町時代(16世紀)

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「詞花集」の恵慶(えぎょう)法師の歌よりつけられた銘。


 あふことは まはらにあめる 伊よすたれ

 いよいよ我を わひさするかな


 

 この茶入は中興名物茶入の中で、唯一尻膨形をし、肩がかっきりと衡き、胴辺りの釉が鶉班(うずらふ)を呈しているのが特徴である。

この銘は小堀遠州(こぼりえんしゅう)によりつけられた。

 

 この伊予簾には4点の仕覆伊予簾緞子(いよすだれどんす)紺地橘文金襴(こんじたちばなもんきんらん)白地竜(しろじりゅう)詰金襴(づめきんらん)萌黄地造土金襴(もえぎじつくりつちきんらん)と、小堀遠州筆「いよすだれの歌」色紙、彼の三男である小堀蓬雪筆「伊よすたれの記」が添う。

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