昭和美術館について
本年で開館45周年
昭和美術館は、設立者である後藤幸三(ごとうこうぞう)が長年に亘り収集した書・茶道具を保存・研究・公開に供する目的で、昭和53年5月に名古屋の南東、八事にほど近い地に開館致しました。館蔵品は重要文化財4点を含む約800点、うち80%が茶道に関するものとなっています。
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昭和美術館本館外観 | 庭園の様子 |
2200坪の敷地内には池を中心に3つの茶室
また施設利用として、茶会や各種会合、展示会等に庭園内茶室及び多目的にお使い頂ける別館の貸出しを行っております。 庭園は、池を中心に自然林をいかした侘びさびの風情ある茶庭になっております。
公益財団法人 後藤報恩会
愛知県名古屋市昭和区汐見町4-1
|理事長 後 藤 邦 之
|昭和美術館館長 栁 澤 幸 輝
|沿革
- 昭和13年12月19日 後藤安太郎が一般救恤並びに社会福祉増進を図ることを目的として財団法人後藤安報恩会設立
- 昭和34年 後藤報恩会に改称
- 昭和53年5月 昭和美術館開館
- 平成24年4月1日 茶道を始め文化および芸術の振興に寄与することを目的に公益財団法人後藤報恩会として登記
開 示 資 料
定 款(PDF)![]() |
後藤幸三 「南山寿荘」玄関前にて 1968年7月 |
公益財団法人後藤報恩会は初代理事長である後藤安太郎(1859年~1936年)が、昭和11年(1936年)に自身の喜寿の記念として設立申請をし、昭和13(1938)年12月に設立された財団法人後藤安報恩会を前身としております。
2代理事長の後藤幸三(1881年~1977年)は明治14年(1881年)、現在の岐阜県海津市で後藤安太郎の長男として生まれました。
大正時代~第2次世界大戦前、中京地域を中心に電力事業、鉄道事業、土地開発事業などにも携わり、当地の産業の発展に努めました。また昭和16年(1941年)には、理事長を務めていた財団法人後藤安報恩会の事業として、自身の所蔵する「紀州本万葉集」の複製本を作成し、全国の教育施設へ寄贈を行うなど、文化の普及にも関心を持っていました。
茶道、書に関心をもち、若い頃から父や妻とともに茶道具、書画を収集し、これらの美術品を多くの方々に展観いただける施設の設立を願い、生前住まいとしていた「南山寿荘」のある地に美術館を設立する準備を進め、自身の没した翌年、昭和美術館が開館致しました。