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収蔵品 >書
平安時代末期の院政期には、院や女院、天皇をはじめ貴族たちが競って熊野に参詣した。その中でも後鳥羽上皇(1180~1239年)は度々社参し、その道すがら歌会を催している。その時に各歌人が詠んだ歌を、署名とともに自筆で懐紙に書いたものが「熊野懐紙」である。
本書は正治2年(1200年)12月6日滝尻王子で披露された際に、源家長が詠んだ歌を自筆したものである。歌題は「山河水鳥(さんがみずとり)」と「旅宿埋火(たびのやどうもれび)」である。