捻駕籠の席

(愛知県指定文化財「南山寿荘」内茶室)
 

R5年見学会開催日

2023年10月9日[月・祝]14時~(約40分)ご予約受付終了しました(9/1)
 ・   「捻駕籠の席」とは「南山寿荘」(愛知県指定文化財)という建物の内部にある茶室です。
 ・ 以前は「捻駕籠の席」のみのご見学としておりましたが、「南山寿荘」の2階書院も含めてのご見学へ変更いたします。(事前の御予約が必要です)
 ・ 毎年11月3日には、「捻駕籠の席」を含む「南山寿荘」全体を公開しております。(この日は御予約は不要です)

捻駕籠(ねじかご)の席とは】
 捻駕籠(ねじかご)の席とは、昭和美術館の敷地内にある南山寿荘という建物の1階にある茶室です。南山寿荘は、尾張藩の渡辺兵庫頭規綱(わたなべひょうごのかみのりつな)の尾頭坂別邸の一部を、昭和10年頃現在の地に移築した2階建ての数寄屋建築です。南山寿荘は、愛知県指定文化財となっています。
 渡辺規綱(のりつな)又日庵(ゆうじつあん)の茶名で名高く、茶道裏千家11代家元である玄々斎(げんげんさい)の実兄としても知られた人物です。
 移築前の別邸は、西に堀川のある高台(現在の名古屋市熱田区の辺り)に位置し、斜面を利用して舞台造のように床を高くし、階段を上り席入りをするというものでした。茶室は建物の平面に対し、少し角度を振った状態で配置されています。
 棟札から天保3年(1832年)、又日庵40歳、玄々斎22歳の時の造立とされており、又日庵(ゆうじつあん)のこの別邸建立に際し、玄々斎の関与もうかがわせる意匠が織り込まれた武家茶人の遺構を、現在でもご覧になることができます。


捻駕籠の席 見取図 捻駕籠の席 躙り口から撮影

         

移築され、「南山寿荘」となる

 

昭和美術館の創設者後藤幸三は、この渡辺家の別邸の一部であった建物を、昭和10年に当時の所有者より譲り受け、元の場所から東へ4キロメートルほど離れた現在の地へ移築しました。幸三は建築にも関心があり、移築には自ら設計した部屋を南東部分に付け加えるなど熱心に移築に取り組みました。移築後初めの頃は自家の別邸として利用していましたが、昭和16年頃より住むようになり、昭和52年に亡くなるまでこの建物で暮らしました。

「南山寿荘」見学会のご案内


   ■ 2023年10月9日[月・祝]14時~(約40分)ご予約受付中
   

●お申込みはE-mail・Fax・当館受付にて   お申込み期限:10月7日㊏16時

ご見学料(入館料別):1800円

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